日産とWayve、AI統合の次期ProPILOTで量産車のレベル2運転支援を強化
日産とWayveがAIベースのWayve AI Driverを次期ProPILOTへ統合。カメラ・レーダー・LiDARを活用したレベル2のADASで高速道路から都市まで支援。2025年9月のプロトタイプ公開内容も解説。日産のロードマップやGround Truth Perceptionの役割に触れ、量産車の実用性を検証。
日産とWayveは、WayveのAIソフトウェアを日産の次世代運転支援システム「ProPILOT」に組み込むための最終合意を結んだ。狙いは、AIを核にした先進的なアシストを世界の量産車へ広く届けること。実用車の領域でAIを当たり前の存在にする一歩といえる。
今回の提携の核は、Wayveの“embodied AI”アプローチであるWayve AI Driverを、次期ProPILOTシリーズとして日産の幅広い車種に統合することにある。日産によれば、この統合システムはADASの各機能に加え、カメラやレーダー、LiDARなどで構成されるProPILOTのセンサー群を活用し、「ポイント・トゥ・ポイント」の高度運転支援まで視野に入れるという。量産化の現場では、ソフトとセンサーの噛み合わせの良さが使い勝手を左右するだけに、この組み合わせがどう仕上がるかに注目したい。
この合意は、日産のProPILOTのロードマップを土台にしている。2016年に単一車線の高速道路支援として初代ProPILOTを導入し、2019年のProPILOT 2.0では条件が定められた状況でのハンズオフや複数車線対応へと機能を広げた。日産はまた、ProPILOT 2.0が所定のルート上で高度なセンサーと3D HD地図データに依拠していると説明している。段階的に積み上げてきた基盤の延長線上で、AIの統合がより自然に見えてくる。
2025年9月には、Wayve AI Driverと日産のGround Truth Perception技術、次世代LiDARを組み合わせたプロトタイプが公開された。高速道路に加え、複雑な都市環境でのアシストもデモンストレーションされている。当時の報道は、このシステムをレベル2と位置づけ、複数のカメラとレーダーに加えてLiDARを備えるセンサー構成だと伝えた。すなわち完全自動運転ではなく、ドライバーが主導権を握り続ける運転支援であることが明確で、期待を過度に煽らない現実的な立ち位置がうかがえる。
Mark Havelin
2025, 12月 11 08:38