日産 オーラ NISMO RS コンセプト:電動e-POWERとe-4ORCEで磨く小型パフォーマンス

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東京オートサロン2026で初披露の「日産 オーラ NISMO RS コンセプト」を詳報。高出力e-POWERとe-4ORCE、145mmワイドボディと空力パッケージ、強化ブレーキで小型パフォーマンスを再定義。ミシュランPS4や全輪制御の再チューニングにも触れる。Re:Nissan戦略での役割も紹介。

日産は東京オートサロン2026で、電動アーキテクチャを核に据えたコンパクト・パフォーマンスの新たな方向性を示す「オーラ NISMO RS コンセプト」を公開した。日本での初披露は1月9日で、同社ブースの目玉の一つとなった。

Nissan Aura NISMO RS / nissannews.com

ベースは市販のオーラ NISMOだが、よりアグレッシブで技術指向のキャラクターへと磨き込まれている。量産で実証済みの技術に、モータースポーツ開発で得たノウハウを織り合わせた“技術検証”の役割を担うという。プロジェクトの中心にあるのは、エクストレイル NISMO由来の高出力e-POWER。車輪は電動モーターのみで駆動し、ガソリンエンジンは発電専用に徹する。外部充電を必要とせず、電動ならではの即応性を引き出せる構成で、日常と走りの両立を狙う手法としても理にかなっている。

Nissan Aura NISMO RS / nissannews.com

見た目からして高められたパフォーマンス志向が伝わる。ボディは左右で計145mmワイド化され、車高は20mmダウン。重心を下げつつ、筋肉質な佇まいを作り出す。フロントスポイラー、サイドスカート、NISMOらしいレッドの差し色を配したリアディフューザー、専用リアウイングまで網羅する空力パッケージは、ダウンフォースを高めながら空気抵抗の低減も狙ったもの。外装色には「ダークマット NISMO ステルスグレー」を採用し、照明条件が変わっても質感が崩れにくく、フォルムの起伏が素直に伝わる選択だ。

Nissan Aura NISMO RS / nissannews.com

出力向上に合わせ、シャシーはコントロール性とスタビリティを重視して仕上げられた。ワイドトレッドに加え、ハイグリップのミシュラン・パイロットスポーツ4、再チューニングされたe-4ORCE全輪制御システムが相まって、トラクションとコーナリングの精度を高める。制動面では大型の対向ピストンキャリパーを採用。フロントは4ピストン、リアは2ピストンで、標準のオーラ NISMO比で約100kg増した重量に対応する設計だ。要素の合わせ技で、日常域から攻めた走りまで扱いやすさに直結しそうだ。

Nissan Aura NISMO RS / nissannews.com

日産は、オーラ NISMO RS コンセプトが単なるショーカーにとどまらないと強調する。プロジェクトは、ブランドへの情緒的なつながりを強める“ハートビート・モデル”を重視する同社の「Re:Nissan」戦略と軌を一にするもの。将来的な市販化の可能性やモータースポーツへの応用に向けたブラッシュアップも、すでに検討段階にあるという。感性に響く小型パフォーマンスの再定義として、NISMOの存在意義を改めて印象づける一歩になりそうだ。

Mark Havelin

2026, 1月 10 13:18