マセラティ グレカーレ・クリスタッロ登場 モデナ本社で初公開、Azzurro Aureoと専用装備を採用
マセラティがモデナ本社で特別仕様グレカーレ・クリスタッロを発表。新色Azzurro AureoやCRIO21インチ、ギアッチョ内装、純正アクセサリーを採用。モデナ、トロフェオ、電動フォルゴーレに設定。ドロミーティのモンテ・クリスタッロ着想の特別色とディテールで、初回10台を工場内で展示。全国的な聖火リレーと連動した披露。
マセラティは、歴史あるモデナ本社でグレカーレ・クリスタッロの特別仕様車を披露した。あえて一般的な展示会場ではなく、象徴性の強い舞台を選んだ格好だ。発表は2026年1月、街を通過したミラノ=コルティナ2026の聖火リレーの一幕と重なり、プレゼンテーションに全国的な出来事とのつながりを持たせている。
グレカーレ・クリスタッロは、淡い岩肌と自然光との独特の呼応で知られるドロミーティの山塊「モンテ・クリスタッロ」から着想を得ている。そのアイデンティティを最も端的に示すのが、フオリセリエ・プログラムで開発された新色「Azzurro Aureo(アッズーロ・アウレオ)」だ。ボディには専用バッジが与えられ、冷ややかなブルーのベースに繊細なゴールドマイカを重ねることで、光の条件によってトーンが移ろう仕上がりになっている。写真でもニュアンスが伝わるが、実車では一層際立ちそうだ。
外観は、CRIOデザインの21インチ・ダイヤモンドカットアルミホイールと、ボディ同色で塗装された新しいフロントグリルインサートでまとめられる。キャビンでもアルプスのモチーフが続き、明るいトーンの内装「Premium Leather Ghiaccio(ギアッチョ)」を用いて、澄んだ明度感を強調。専用トリムやディテールがそれを支える。外と内のトーンが素直につながり、テーマに一貫性がある。
さらに、オリジナル・マセラティ・アクセサリーのパッケージを標準装備。セルフレベリング式ロゴハブキャップ、ブランドロゴのバルブキャップ、カスタマイズされたカーテシーライト、ブランドロゴ入りフロントフロアマットを含み、クルマの視覚的な統一感と上質感を高めつつ、基本アーキテクチャには手を加えない。小物まで意匠を揃えるアプローチは、全体の完成度を静かに押し上げる。
この特別仕様はグレカーレの全レンジに設定され、モデナ、トロフェオ、そして完全電動のフォルゴーレでも選べる。各バリエーション本来の技術的特性はそのまま。つまりクリスタッロはワンオフのコンセプトではなく、既存ラインアップに組み込まれた専用のスペシャルシリーズという立ち位置だ。ムードを磨き込むことで価値を加える狙いが明快だ。
最初の10台(いずれもモデナ仕様)は、ヴィアーレ・チーロ・メノッティのモデナ工場構内で展示された。歴史的な拠点を舞台に選んだことで、このモデルとマセラティの製造文化や遺産との結びつきがいっそう濃く示された。場所の説得力は強い。
Mark Havelin
2026, 1月 10 18:45