リビアンがR1T/R1Sをリコール、約2万台:サービス手順不備でリアトーリンクを無償交換
リビアンがR1T/R1S約2万台をリコール。サービス手順の不備でリアサスペンションのトーリンクボルトが分離恐れ。無償交換と実車点検を実施、作業は1時間未満。通知は2026年2月下旬予定。工場ではなくアフターサービス手順が原因で、警告なしに安定性が変化し事故リスク。更新後の手順以降は修理起因の故障報告なし。
Rivianは年初から大規模なリコールに踏み切った。対象は2022年から2025年に製造されたR1TピックアップとR1S SUVで、台数は約2万台。ソフトウェア更新では解決できず、サービス拠点での実車点検と修理が必要になる。
不具合の出どころは工場組立ではなく、サービス現場の作業手順だ。特定の修理過程で、技術者がリアサスペンションのトーリンクジョイントを分解・再組み立てする際、2025年3月10日まで用いられていた手順が後に不適切と判断された。結果として、ジョイントが設計意図どおりに組み直されていなかった可能性がある。
時間の経過とともに走行中の荷重が想定外の力となってジョイントにかかり、分離につながるおそれがある。そうなれば車両の安定性が突発的に変化し、事故リスクが高まるうえ、ドライバーには事前の警告が一切ない可能性が指摘されている。
リビアンは、少数のトーリンクジョイント破損の報告を受けて調査を開始。その後、サービス手順とトレーニングを見直し、更新手順の導入以降は修理に起因する故障は報告されていないと説明する。一方で当局は後に、2025年3月以前に実施された修理に関連する顧客からの苦情が2件あったと同社に通知。さらに、軽傷があったとされる衝突事故が1件あったことも同社は認めている。
今回のリコールでは、更新後の手順に基づき、影響の可能性がある全車でリアのトーリンクボルトを無償交換する。作業時間は1時間未満を見込んでおり、オーナーへの通知レターは2026年2月下旬に送付される予定だ。
この件は、車両が増え、アフターサービスが拡大するなかで急成長メーカーが直面する難しさを物語る。リビアンにとっては、品質管理は工場の外にも及び、クルマのライフサイクル全体で徹底されてこそ信頼に結びつくという原則を改めて示す出来事となった。作業手順のわずかな誤りでも走行安定性という根幹に響きうる——その緊張感を忘れない運用が、長期的な評価を左右する。
Allen Garwin
2026, 1月 12 21:50