CMT 2026で明かすメルセデス・ベンツのキャンパー戦略:マルコ・ポーロとスプリンターの両輪

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メルセデス・ベンツがCMT 2026でVクラス「マルコ・ポーロ」を中心に、スプリンター基盤のモーターホームとパートナー連携を発表。生産スプリンターの10台に1台が架装という市場動向とともに、レジャービークル戦略を詳報。コンパクトキャンパーからモーターホームまで、CarthagoやFrankiaなどパートナー新型紹介。

メルセデス・ベンツは、2026年1月17日から25日までシュトゥットガルトで開催されるCaravan Motor Touristik 2026における自社の戦略的な出展内容を明らかにした。会場東側のエントランスエリアに設けられるブースでは、レジャービークルの核となるモデル、Vクラスのマルコ・ポーロを主軸に据える。

マルコ・ポーロに焦点を当てることで、同社がコンパクトキャンパー市場にどう向き合うかが見えてくる。狙いは明快だ。このモデルはプレミアムな造形と日常使いのしやすさ、長距離ツーリングに耐える実力を両立。全高は2メートル未満に抑えられており、旅だけでなく都市部での普段使いにも馴染む。

メルセデス・ベンツ マルコ・ポーロ / mercedes-benz.com

ラインナップ内の役割分けも明確だ。Vクラス マルコ・ポーロは長期休暇に対応するフル装備のキャンパー。一方、室内家具を簡素化したマルコ・ポーロ HORIZONは短距離や週末の小旅行を想定する。どちらも快適性とテクノロジー、使い勝手を強く意識しており、用途に合わせて選びやすい構成だ。

同社は自社モデルに加え、スプリンターを核にした広範なキャンパー・エコシステムにも力を入れる。CMT 2026では、このプラットフォームを用いたモーターホームを多数のパートナーが披露。Bürstner、Carthago、Frankia、Kabe、Knaus Tabbert、Malibu、Volklandt/Rhön Campといった顔ぶれだ。注目のモデルとして、Carthago c-line I 4.9 LE Lおよび5.0 QB、Frankia Platin Final Edition、Kabe Novum 750 TRAQ、Rhön Camp Seekerがアナウンスされている。

メルセデス・ベンツ マルコ・ポーロ / mercedes-benz.com

この存在感に意味がある理由は、背景を見ると明らかだ。メルセデス・ベンツによれば、昨年生産されたスプリンターのうち10台に1台がモーターホームへと架装されたという。レジャービークル市場の拡大が続いていることを物語る数字であり、同社の二正面の戦略には説得力がある。自社のキャンパーモデルをそろえる一方で、業界に向けたベース車両の有力サプライヤーとしての立場も強化する。

そう考えると、Caravan Motor Touristik 2026でのメルセデス・ベンツの出展は、単なる新製品の陳列にとどまらない。マルコ・ポーロのようなコンパクトキャンパーから、スプリンターベースの本格モーターホームまで、レジャービークルの未来づくりに積極的に関与するブランドとしての立ち位置を鮮明にしている。

Mark Havelin

2026, 1月 13 08:34