ポルシェ×フラウシャーが電動790 Spectreを披露、Cayenne Electricもドイツ初公開

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ポルシェとフラウシャーがブート・デュッセルドルフ2026で電動スポーツボート「790 Spectre」を世界初公開。マカン由来のEV駆動を搭載し、Cayenne Electricのドイツ初公開や3.5トン牽引デモも実施。マカン・ターボをベースにしたコンセプトとデザインで、電動モビリティの可能性とビスポークを体験できる。

ポルシェとオーストリアのボートビルダー、フラウシャーは、ブート・デュッセルドルフ2026での共同出展に向けて準備を進めている。電動化とビスポークデザインという共通のビジョンで結ばれた電動モデルのハイライトを披露する予定だ。主役は、新型「Frauscher × Porsche 790 Spectre」。フル電動のポルシェ・マカンの高電圧ドライブシステムを核に、ゼロから開発された電動スポーツボートである。

790 Spectreのワールドプレミアは、すでに電動ボート分野で存在感を築いてきた両社の協業に新章を開く。マカン・エレクトリックのパワートレイン・アーキテクチャを基盤にしたこのプロジェクトは、ポルシェが自動車の技術を隣接するモビリティ領域へ展開していく意欲を明確に示すもの。自動車由来のエンジニアリングを水上で生かし、走りもデザインも犠牲にしないアプローチが具体化したかたちだ。

会場ではボートに加え、マカン・ターボをベースにした専用カスタマイズのコンセプトカーも登場する。SUVとスポーツボートは外観も室内も調和したデザイン言語を共有し、フラウシャーとポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥーアが提供するパーソナライゼーションの幅を際立たせる。2台を並べて見せることで、電動モビリティの異なる形態でも個別の要望を実現できることをわかりやすく示す狙いだ。単なる見た目合わせではなく、体験の連続性を意識した提案に映る。

もうひとつの目玉は新型Porsche Cayenne Electric。2025年11月のワールドプレミアに続き、デュッセルドルフでドイツ初公開を迎える。ブランドで2番目のフル電動SUVは、Porsche E-Performanceと日常使いの実用性を両立。最大3.5トンの牽引能力にも注目が集まり、大型スポーツボートを引ける電動トーイング車としての資質を示すと同時に、自動車とマリンの展示を密接に結びつけている。

ポルシェの存在感はブースの外にも広がる。イベントのオフィシャル・モビリティ・パートナーとして会期中はシャトルサービスを運行し、電動モデルの実用性を現場で体感できるようにする。こうした実演は、カタログの数値以上に説得力を持つ。

フラウシャーとの共同展示と複数の電動プロダクトの披露は、電動モビリティを“分野横断のプラットフォーム”として捉えるポルシェの視点を物語る。道路で磨いたテクノロジーが水上に現れはじめた今、この協業は、ポルシェの電動ノウハウが自動車の枠を越えて広がっていく長期的な方向性を示唆している。

Mark Havelin

2026, 1月 13 18:09