レクサスRZ採用の動的室内照明—豊田合成Dynamic Shadowy Illuminationとステア・バイ・ワイヤ
豊田合成のDynamic Shadowy Illuminationは、3つの独立光源とパターンプレートをフェードで切替え、穏やかに流れる光を創出。レクサスRZのBEVに採用され、上質な車内ムードとステア・バイ・ワイヤによる直感的な操作感を実現。装飾性と情緒を添えるインテリア演出で、没入的な走行環境を提供。
豊田合成が、車内に動くパターンの光を取り込む新しい室内照明「Dynamic Shadowy Illumination」を公開した。すでに実用化されており、トヨタ自動車が生産するレクサスRZ1のバッテリー電気自動車に採用されている。
この仕組みの核となるのは、3つの独立した光源を備えたLEDランプユニットだ。各光源にはそれぞれ専用のパターンプレートが組み合わされ、フェードイン/フェードアウトで滑らかに切り替えることで、柔らかく流れるような光の動きを生み出す。車内に穏やかで洗練された視覚的ムードが広がり、居心地のよさが一段と引き立つ。
開発の背景には、単なる明るさ以上の価値を求める室内照明へのニーズの高まりがある。近年、車載ライティングはセンサーやウェルカム演出など、車内体験と結びつく場面が増えてきた。「Dynamic Shadowy Illumination」は、装飾性と情緒というレイヤーをインテリアにそっと重ね、この流れに有機的に呼応している。派手さに頼らず、ゆらぎで空間を整えるアプローチは、上質さを求める内装文脈によく馴染む。
この照明はレクサスRZ1のVersion LとF SPORTに搭載。さらに同じ車両には、豊田合成が手がけたもう一つの新機軸として、ステア・バイ・ワイヤ用に設計されたステアリングホイールも組み合わされる。機械的なリンケージではなく電子信号で舵角を制御することで、駐車やUターン時の大きな舵取りを減らせ、航空機のヨークに似た形状を可能にする。握り替えの少なさは、取り回しの自然さにもつながる印象だ。
これらの技術が示すのは、電気自動車のインテリアがより広い意味で変わりつつあるということだ。照明や操舵といった要素が、機能を超え、直感的で落ち着きのある没入的なドライビング環境を形づくるための道具へと位置づけを変え始めている。
Mark Havelin
2026, 1月 13 20:28