IONIQ 9がAuto Focus Vehicle of the Year受賞――三列EV SUVの総合力が評価
ヒョンデの三列EV SUV「IONIQ 9」がAuto FocusのVehicle of the Yearを受賞。広い室内と堅実な駆動系、競争力ある航続距離、統合ソフトと上質素材、NACS充電ポート採用など総合力で評価されました。ユーザー体験重視の選考で、三列電動SUVの新基準を示しました。充電利便性も注目。
ヒョンデの三列シートを備える旗艦EV SUV「IONIQ 9」が、Marques BrownleeとMiles Somervilleが司会を務める自動車系YouTubeチャンネルAuto FocusのVehicle of the Yearに選ばれた。発表は、2025年を通じて2人が実際に評価したクルマを振り返る毎年恒例のAuto Focus Awards回で行われた。
Auto Focusの選考では、Vehicle of the Yearは単一のスペックやベンチマークの数値に紐づかない。むしろ、時間をかけて試したときに残る総合的な印象を重視し、テクノロジー、デザイン、実用性の調和を見極める。スペック至上主義に傾きがちなEV選びのなかで、この視点はユーザーの体験に近いリアリティを捉えている。2人の評価では、IONIQ 9がそのバランスを年間テスト車のなかでも最も説得力ある形で実現していた。
受賞理由としてBrownleeは、広い室内空間、堅実な駆動系、競争力のある航続距離、統合度の高いソフトウェア、上質な素材に加え、充電をシンプルにしインフラへのアクセスを広げるNACS充電ポートの採用を挙げた。総じて、明確な弱点が見当たらず、あらゆる面でそつなくこなす一台だと述べている。日々の使い勝手に直結するポイントをしっかり押さえているところが、評価を後押しした印象だ。
一方ヒョンデは、この評価を自社の幅広いEV戦略の裏付けと位置づける。先進技術、ゆとりある室内、そして日常の充電利便性という優先事項の組み合わせが、今回の受賞で確かに映し出されたという立場だ。狙いと評価軸がきれいに重なった格好でもある。
Auto FocusのVehicle of the Yearという称号は、IONIQ 9を“大型EV SUVの一台”以上の存在へと押し上げる。三列シートの電動SUVへの関心が高まり、充電環境へのアクセスが購買の決め手になりつつある今、こうした後押しは、総合力とユーザー本位の体験を重んじる層にIONIQ 9が響いていることをうかがわせる。市場の重心が使い勝手へと寄るいま、この評価は的を射ている。
Mark Havelin
2026, 1月 14 13:18