ポルシェ2025年販売実績と電動化の現状
ポルシェの2025年販売実績を解説。世界納入台数は279,449台で前年比10%減。電動車比率34.4%に達し、欧州では過半数を占めるなど電動化が進展。
ポルシェは2025年、世界で279,449台の車両を顧客に納入した。前年比10%の減少となり、市場の逆風、規制上の制約、製品関連要因が複合的に影響した。同社はバランスの取れた販売構造を維持し、「量より質」を重視する戦略を継続している。
世界の販売成績を最も押し下げたのは中国市場だ。納入台数は26%減の41,938台に留まった。ポルシェは、特に高級車セグメントにおける厳しい市場環境と、電気自動車分野を含む競争激化が要因と説明。この状況下でも、量の追求ではなく付加価値重視の販売に焦点を当てる方針を改めて強調した。
北米は引き続き最大の販売地域で、2025年の納入台数は86,229台と前年とほぼ同水準を維持。一方、欧州は勢いが弱まった。ドイツを除く欧州では13%減、本国ドイツでは16%減少した。同社によれば、EUサイバーセキュリティ規制に関連し、内燃機関搭載の718とマカンの供給不足が低迷の主な要因となった。
モデルライン別の動向は分かれた。マカンは再びポルシェの最販売モデルとなり、84,328台を納入。その半数以上が純電気自動車だった。スポーツカーの象徴である911(内燃機関モデルとT-ハイブリッドを含む)は、51,583台の新記録を達成。対照的に、タイカンとカイエンの販売は減少。前年の反動や、一部市場での電動化普及の遅れが部分的に影響している。
電動化はポルシェの販売構成を着実に変えつつある。2025年、世界で納入された全車両の34.4%が電動車となった。内訳は純電気自動車が22.2%、プラグインハイブリッドが12.1%。欧州では、電動車が初めて納入台数の過半数を占め、3台に1台が純電気自動車となった。これにより、ポルシェは年間の純電気自動車目標範囲の上限に位置することになった。
今後の見通しとして、ポルシェは2026年をより現実的な販売計画が特徴となる年と予想。内燃機関搭載の718とマカンの生産終了を反映したものだ。同時に、三種類のパワートレイン戦略への投資を継続し、エクスクルーシブ・マニュファクチュアとゾンダーヴンシュプログラムを通じたカスタマイズオファーを拡充する計画。高級スポーツカー市場で高まる個性化への需要に対応するためだ。
Mark Havelin
2026, 2月 14 13:51