メルセデス・ベンツEQAとEQBのリコール:バッテリーシステムの安全性問題

Harvey Bold, CC0, via Wikimedia Commons

北京ベンツがメルセデス・ベンツEQAとEQBのリコールを発表。高電圧バッテリーの潜在的な安全性問題を理由に、BMSソフトウェア更新を実施。詳細と対策をご紹介。

北京ベンツは、2021年から2024年にかけて製造されたメルセデス・ベンツEQAおよびEQBの電気自動車について、リコールを実施すると発表した。高電圧バッテリーシステムに関連する潜在的な安全性問題が理由とされている。この措置は、バッテリーモジュールの製造工程における不安定性を懸念する規制当局の調査を受けたものだ。

中国の市場監督管理総局(SAMR)によると、リコール対象は2021年4月1日から2023年10月31日までに生産された12,308台の車両となる。欠陥は、バッテリー製造時の変動に起因し、特定モジュールの信頼性を低下させる可能性がある。さらに、現行のバッテリー管理システム(BMS)の制御戦略が、状況によっては個々のセルに過度な負荷をかけ、内部短絡のリスクを高める恐れがある。最悪の場合、車両火災につながる可能性もある。

この問題に対処するため、メーカーは販売店網を通じてBMSのソフトウェア更新を実施する。修理が完了するまで、予防措置として充電を80%に制限することが所有者に推奨されている。

リコールは中国に限定されない。ドイツでは、ADACの報告によると3,119台が影響を受けており、全世界での総数は33,705台と推定されている。ドイツの報告も、根本的な懸念を高電圧バッテリーの短絡リスクと説明しており、火災を引き起こす可能性があり、ソフトウェア更新が主な解決策と位置づけられている。

この状況は、高級電気自動車でさえバッテリー関連の脆弱性にさらされ続けていることを浮き彫りにしている。EVの普及が加速する中、このようなリコールは業界の風景としてより目立つ存在になりつつある。バッテリーは依然として電気自動車の中で最も複雑で高価な部品であるため、安全性への懸念はすぐに評判の試練へと変わる。メルセデス・ベンツにとって、断固とした行動が不可欠だ。高級EVセグメントへの信頼は、先進技術だけでなく、長期的な安全性への信頼にも依存しているからである。

Allen Garwin

2026, 2月 15 05:35