アストンマーチンDBS 770 アルティメット クーペがBring a Trailerオークションで販売中

bringatrailer.com

2023年式アストンマーチンDBS 770 アルティメット クーペがBring a Trailerオークションに出品。走行距離374マイル、限定300台の貴重なモデルで、入札価格は新車時より大幅に低い。詳細情報をチェック。

ほぼ新品の2023年式アストンマーチンDBS 770 アルティメット クーペが、オークションサイト「Bring a Trailer」に登場した。この車は同ブランドのフラッグシップGTの最終モデルの一つであり、極めて貴重な存在だ。走行距離はわずか374マイルで、限定生産300台のクーペに含まれる。今回の出品はリザーブ価格なしで行われており、執筆時点での入札額は202,500ドル。これは新車時の希望小売価格583,286ドルを大きく下回っている。

DBS 770 アルティメットは、現行DBSの最終章として、また発表当時アストンマーチンが製造した最強の市販モデルとして登場した。エンジンはツインターボの5.2リッターV12で、最高出力759馬力(770PS)、最大トルク900Nmを発生。リアに搭載されたZF製8速ATトランスアクスルとリミテッドスリップデフを組み合わせ、最高速度は211mph(340km/h)に達する。

アストンマーチンDBS 770 アルティメット クーペがBaTオークションに出品 / bringatrailer.com

改良は単なる出力向上にとどまらない。この最終版では、吸排気システムと点火システムの見直し、ブースト圧の向上、8速ATの専用キャリブレーション、剛性を高めたステアリングコラムのマウント、シャシーの追加補強が施された。さらに、動的応答を鋭くするため、アダプティブサスペンションのセッティングも調整されている。

DBS 770 アルティメットの生産台数は全世界でわずか499台に限定され、その内訳はクーペ300台とヴォランテ(コンバーチブル)199台だ。アストンマーチンによれば、全台数が公式発表前に顧客に割り当てられたという。各車両には、カーボンファイバー製の「蹄鉄型」ベント付きボンネット、専用デザインの21インチホイール、限定シリーズ内の製造番号を示すシルプレートなど、特徴的なビジュアルが与えられている。

今回Bring a Trailerに出品された車両は、特に高価な工場オプション仕様が際立つ。オリジナルのウィンドウステッカーには、16万ドル以上のオプション装備が記載されており、そのうち約8万ドルはQ by Aston Martinパーソナライゼーションプログラムによるものだ。この社内部門では、顧客が素材、仕上げ、デザイン詳細のオーダーメイド組み合わせを依頼できる。

ボディカラーはサテン ルナーホワイトで、この塗装オプションは約15,000ドル。加えて、ティンテッドカーボンアッパー&ローパック、光沢カーボンファイバールーフパネル、スモークテールライトレンズ、クワッドブラックエキゾーストチップを装備。フロントスプリッター、トランクリッド、リアスポイラー、ディフューザーにもカーボンファイバー部品が採用されている。

クーペはサテンブラックの21インチアルティメットホイールを履き、タイヤはピレリP Zero。サイズはフロント265/35、リア305/30だ。ブレーキはクロスドリル加工されたカーボンセラミックディスクとブラック仕上げキャリパーを採用。アストンマーチンのアダプティブダンピングシステムもそのまま残されている。

室内はオニキスブラックのセミアニリン革にダイヤモンドキルティングを施し、インテリアカーボンジュエリー パックを組み合わせている。軽量なヒーテッドカーボンファイバーバケットシートが印象的で、アームレストとドアシルには770 アルティメットのブランディングが施されている。装備リストには、バング&オルフセンBeosoundオーディオシステム、ナビゲーション付きインフォテインメント、360度カメラ、キーレスエントリーも含まれる。

アストンマーチンDBS 770 アルティメット クーペがBaTオークションに出品 / bringatrailer.com

走行距離が374マイルと極めて少ないため、車両は納車時の状態に近い。Carfaxレポートには事故や損傷の記録はなく、今回の売買にはオリジナルのウィンドウステッカーの写し、カーバッグ、バッテリーテンダー、工場出荷時の取扱説明書が含まれる。

限定生産であること、現行DBSの最終版かつ最強モデルであること、広範なQ by Aston Martinパーソナライゼーション、そして極端に少ない走行距離。これらを総合すると、この車両は同モデルの中でも特に注目すべき一台と言える。リザーブ価格が設定されていない点も興味深く、最終的な市場価値は入札プロセスによって完全に決定されることになる。

Allen Garwin

2026, 3月 09 09:46