米国マツダ2025年の総括:CX-50が牽引、CPOと安全評価で存在感拡大
米国のマツダ2025年は需要の行き先が転換。CX-50が12月最高実績、CPOが支持拡大。IIHS TopSafetyPick+獲得や2026年CX-5公開、リテール改革で顧客体験も強化。SUV戦略の中心にCX-50、CPOはロイヤルティ維持に寄与。安全評価の信頼感も向上。カナダ・メキシコでの伸長含む北米市場。
米国のマツダにとって2025年は、勢いが自動的にはついてこない慎重な市場環境で幕を閉じた。売上の一台一台を確実に獲りにいく姿勢が問われる一年。ただ、年の終わりに漂ったのは退潮ムードではない。ブランドの真の強みがどこにあるのかが、むしろはっきりした。
その構図を最も端的に示したのが12月だ。米国の総販売は前年を下回ったものの、ここ数十年でも上位に入る強い12月となった。見出しの数字だけでは見えないが、需要が消えたのではなく、向かう先が入れ替わった。
その潮目で最大の勝者となったのがCX-50だ。過去最高の12月実績を記録し、米国ラインナップの支点として存在感を一段と強めた。SUVが戦略の中心に据えられている現実を裏づける結果であり、CX-50がユーザーの感性に合っていることも改めて示した。
安定をもたらしたもう一つの柱が認定中古車(CPO)だ。新車価格への敏感さが続くなか、マツダのCPOは着実に支持を広げた。かつては補助的だったチャネルが、いまや台数とロイヤルティを保つうえで意味のある支えに育っている。
販売面を離れても、2025年は将来の信頼感をかたちづくる領域で手応えがあった。複数のモデルがIIHSのTop Safety Pick+に選ばれ、安全面での評価を固めた。10月には新型2026 CX-5を公開。2026年初頭にショールームへ並ぶ際には、主力として中核的な役割を担うことが期待される。
顧客体験の磨き込みも続く。リテール・エボリューション プログラムは10周年を迎え、この取り組みのもとで運営される販売店が、いまや米国の小売販売のほぼすべてを占めるまでに広がった。
米国市場がやや軟化した一方、北米全体でのマツダの状況は不均一ながらも心強い。カナダとメキシコではトレンドが米国とは逆方向に動き、地域ごとのダイナミクスの違いが際立った。
総じて、2025年のマツダは縮小ではなく転換の年だ。強いモデルに軸足を置き、安全と顧客体験への注力をさらに深める。変化する市場で、次のステージに向けた準備は着実に進んでいる。
Mark Havelin
2026, 1月 09 12:14