DENZAが欧州市場に正式参入、Z9GTとD9 DM-iを披露

DENZAの欧州参入:Z9GTとD9 DM-iでプレミアムEV市場に挑戦
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中国の高級車ブランドDENZAが欧州市場に参入し、Z9GTとD9 DM-iを発表。性能と技術でプレミアムEV分野で競争を展開。詳細をチェック。

中国の高級車ブランド、DENZAが欧州市場に正式参入した。デビューはパリで、Z9GTとD9 DM-iの2つのフラッグシップモデルを披露。これは同ブランドが中国を超えて初めて本格的に展開するものであり、BYDが欧州のプレミアムセグメントに本格進出するシグナルともなっている。

プレミアムは2026年4月8日、ガルニエ宮殿で開催された。この時点で、DENZAはBYD傘下の独立したプレミアムブランドとして位置づけられた。メルセデス・ベンツが2024年に合弁事業から撤退した後、同ブランドは中国グループによって完全にコントロールされるようになり、独立したグローバルプレイヤーへの変革が完了した。

今回のローンチの目玉はZ9GTだ。電動シューティングブレークとして、欧州のハイエンド市場を直接狙う。電動バージョンでは最大出力850kW(1,156馬力)を発揮し、0-100km/h加速は2.7秒、WLTP航続距離は約600kmを実現する。欧州での価格は約11万5000ユーロからで、ポルシェ・テイカンやパナメーラといったモデルと肩を並べる位置づけだ。

性能だけでなく、Z9GTは高度な車両ダイナミクスも重視している。後輪操舵により、横方向への移動や狭い空間での小回りの効く旋回など、複雑な操縦が可能。車内は大型ディスプレイを備えたデジタルコックピットとプレミアム素材を採用し、技術主導のラグジュアリーに焦点を当てている。

これと並行して発表されたのが、D9 DM-iだ。大型7人乗りプラグインハイブリッドMPVで、汎用性を追求した設計となっている。実用性とプレミアムな快適性を兼ね備え、電気のみでの航続距離は最大210km、総航続距離は最大950kmに達する。価格は約8万ユーロからで、ファミリー用途からエグゼクティブ輸送まで幅広いニーズを狙う。

DENZAの戦略において重要な要素が「FLASH Charging」技術だ。このシステムは最大1500kWの充電電力をサポートし、充電量10%から70%までを約5分、ほぼ満充電までを10分未満で可能にする。これらの数値はBYDの公式資料で確認されており、ブランドのポジショニングの中核をなしている。

同社は欧州での幅広い展開も準備中だ。2026年末までに、DENZAは30以上の欧州諸国で150以上の小売拠点を運営する計画。初期市場にはドイツ、フランス、イタリア、スペイン、英国が含まれ、ドイツではすでに特定の小売拠点が選定されている。

この動きは市場に対してより広範な意味を持つ。DENZAは大衆セグメントではなく、伝統的に欧州ブランドが支配してきたプレミアム領域をターゲットとしている。BYDのエンジニアリング規模、バッテリー技術、急速充電能力を背景に、同ブランドは最初から強固な足場を築くことを目指している。

さらなる拡大もすでに見込まれている。Z9GTとD9に加え、プレミアムSUVを含むより多くのモデルが続く予定で、これは単発のローンチではなく長期的な戦略を示している。

全体として、DENZAの欧州デビューは、BYDが市場の上位層に進出するための体系的な試みといえる。性能、先進技術、そして積極的な拡大計画を組み合わせることで、同ブランドはプレミアムEV分野の新たな競合として自らを位置づけている。

Allen Garwin

2026, 4月 13 03:21