フォルクスワーゲン ID. Poloが最終段階へ:約2.5万ユーロ、最大450kmの新型EV

フォルクスワーゲン ID. Polo 2026発表間近:2.5万€EVで最大450km、MEB+採用130kW急速充電対応
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フォルクスワーゲンの新型EVハッチバックID. Poloが最終テスト中。ワールドプレミアは数カ月以内、2026年春発売。約2.5万ユーロ~、前輪駆動、37/52kWh(LFP/NMC)、最大450kmと130kW急速充電、Travel Assist強化で車線変更支援も。室内は荷室435Lと広く、日常使いにも最適。

フォルクスワーゲンは、新型ID. Poloの開発が最終段階に入った。ブランドの量販EV戦略を支える柱となるオール電動ハッチバックだ。ほぼ量産仕様のプロトタイプは現在、世界各地で最終テスト走行を重ねており、ワールドプレミアは数カ月以内に予定されている。市販モデルのデビューは2026年春を見込む。投入のタイミングも手堅い印象だ。

フォルクスワーゲン ID. Polo 2026
Volkswagen ID. Polo 2026 / volkswagen-newsroom.com

フォルクスワーゲンにとってID. Poloは、単なる電動モデルの追加ではない。初代ポロの誕生から約50年、馴染み深い車名をID.ファミリーに迎え入れ、誰もが手にしやすく実用的で、ブランドの連続性を意識した姿勢を示す。エントリー価格は約2万5000ユーロに設定され、欧州で手に入る新車EVの中でも手頃な一台となる。この価格なら、従来のポロからの移行もハードルは低そうだ。

フォルクスワーゲン ID. Polo 2026
Volkswagen ID. Polo 2026 / volkswagen-newsroom.com

発売時には、出力85 kW、99 kW、155 kWの3種類を用意。後日、よりスポーティな166 kWのID. Polo GTIも追加される。低出力仕様は37 kWh(正味)のLFPバッテリーを搭載し、最大90 kWのDC急速充電に対応。上位仕様は52 kWh(正味)のNMCバッテリーを採用し、最大130 kWのDC充電に対応、航続距離は最大450キロメートルをうたう。用途に応じてバッテリー化学を使い分けるアプローチは理にかなっている。

プラットフォームは改良型のMEB+で、駆動方式は前輪駆動。フォルクスワーゲンによれば、このレイアウトは構成の複雑さと重量を抑えつつ、効率と室内パッケージングを高めるという。駆動源は新世代のAPP 290電動モーターで、PowerCoのユニファイドセルとセル・トゥ・パック技術を用いた新バッテリーシステムと組み合わせる。これによりエネルギー密度は約10%向上し、コスト低減にもつながるとしている。小型EVでは前輪駆動の選択が合理的に映る。

フォルクスワーゲン ID. Polo 2026
Volkswagen ID. Polo 2026 / volkswagen-newsroom.com

外寸は従来のポロに近いが、電動のID. Poloは室内空間が明らかに広い。全長は4,053mm、ホイールベースは2,600mm。荷室容量は435リットルで、後席を倒すと1,243リットルまで拡大し、内燃機関版を明確に上回る。毎日の足としての使い勝手に効くポイントだ。

先進運転支援も見どころだ。大幅に強化されたTravel Assistは、加減速とステアリングの支援に加え、高速道路での自動車線変更をサポート。ID. Poloとして初めて、信号機や一時停止標識の認識にも対応する。上級セグメントの技術を小型車に持ち込んだ格好で、長距離移動の負担を軽くしてくれそうだ。

フォルクスワーゲン ID. Polo 2026
Volkswagen ID. Polo 2026 / volkswagen-newsroom.com

ID. PoloはフォルクスワーゲンのBrand Group Core内での共同プロジェクトとして開発された。開発主導はSEAT & CUPRA、デザインはヴォルフスブルクのフォルクスワーゲン・デザインセンターが担当し、量産はスペインのマルトレル工場で行われる予定だ。価格、技術、実用性のバランスにより、2026年以降、欧州で同社の電動ラインアップ拡大をけん引する役割が期待される。生産と設計の役割分担も、コストと供給の最適化に寄与しそうだ。

Mark Havelin

2025, 12月 15 21:40