角ばったデザインや安全性への不安からかつては冷ややかな視線を浴びたTesla Cybertruckが、いまやIIHS Top Safety Pick+を受賞した。安全面での評価が大きく揺れ動いた象徴的な出来事と言っていい。ただし、この栄誉には条件が付く。対象となるのは2025年4月以降に製造された個体のみだ。Insurance Institute for Highway Safetyの厳格化された基準に合わせ、テスラは前方アンダーボディとフットウェルの構造を見直し、とりわけスモールオーバーラップ前面衝突(助手席側を含む)での性能向上を狙った。改良の効果は数値に現れ、主要な耐衝突性テストで軒並みGood評価を獲得。衝突回避系でも好成績を収め、歩行者向け前方衝突被害軽減は昼夜の複数条件で有効に機能した。こうした積み上げが、今回の最高位の称号を引き寄せた格好だ。奇抜さが話題先行に終わらず、実効性へと磨かれてきた手触りがある。それでも、この車の外観をめぐる議論は収まらない。米国の安全基準はクリアした一方で、欧州の規則には適合しない。テスラは、出っ張り部分に丸みを求めるEUの要件を、ステンレススチールの外板では満たせないと認めており、実質的に同市場への展開が塞がれている。結果としてこのモデルの評判は二極化する。米国では乗員保護で高い評価を得る一方、デザイン上の制約が他地域での足かせに。IIHSの認定はテスラにとって節目だが、前衛的な造形と世界各地の安全基準とのせめぎ合いが続く現実も浮き彫りになった。大胆さと適合性、その両立をどう図るか——この車はその問いを改めて突きつけている。
角ばったデザインや安全性への不安からかつては冷ややかな視線を浴びたTesla Cybertruckが、いまやIIHS Top Safety Pick+を受賞した。安全面での評価が大きく揺れ動いた象徴的な出来事と言っていい。
ただし、この栄誉には条件が付く。対象となるのは2025年4月以降に製造された個体のみだ。Insurance Institute for Highway Safetyの厳格化された基準に合わせ、テスラは前方アンダーボディとフットウェルの構造を見直し、とりわけスモールオーバーラップ前面衝突(助手席側を含む)での性能向上を狙った。