フォードのモジュール式センターコンソール特許が示す車内カスタマイズの未来

フォードの特許:着脱式モジュール対応センターコンソールで車内を自在にカスタム、冷却・メディア統合も視野に
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フォードが公開した特許は、着脱・入れ替え可能なモジュール式センターコンソールを提案。収納、スピーカーやディスプレイ、冷却ユニットを電源・エアフロー接続で統合し、車内を自在にパーソナライズする狙いを示す。クリップ固定や電気接点、換気連携、バッグ用ハンガーにも言及。量産を保証するものではないが、実用志向の技術動向として注目。

フォードは、将来の車内空間をより個人の使い方に合わせていく道を探っている。最新の公開特許出願では、着脱・入れ替え可能なモジュールを中心に据えたカスタマイズ対応のセンターコンソール構想が示された。発想は実生活に寄せたもので、使い勝手を軸に考えたことが伝わってくる。

核となるのは、さまざまなタイプのモジュールを受け入れる専用ホルダーを備えたベースコンソールだ。特許によれば、モジュールには収納コンテナ、メディア機器、そして小型冷蔵庫として機能する冷却ユニットなどが想定されている。利用シーンに応じてユーザーがモジュールを差し替えたり取り外したりできる設計である。

各モジュールを固定するため、クリップやデテントといった機械的な保持要素を用いる仕組みも記載されている。さらに、モジュールへ給電する電気接点や、エアフロー接続の備えにも触れている。とりわけ冷却モジュールでは、車両の換気システムと連携する可能性があるため、この点は重要だ。

メディア機能も存在感がある。着脱式モジュールにスピーカーやディスプレイを収める案が明記されており、固定式の画面やオーディオから一歩離れる方向性がうかがえる。フォードが進めるモジュール式やドッカブルなインフォテインメントに関する特許群とも整合する内容だ。

日常使いの配慮も抜かりない。モジュールホルダーの近くにはバッグなどを引っ掛けられるハンガーを設ける設計で、デジタル要素だけに偏らない実用志向を補強している。こうした小さな工夫は、毎日の移動で効いてくる。

冷却モジュールの存在は、とりわけ目を引く。センターコンソール内に冷蔵機能を組み込む例自体はすでに自動車分野で見られるが、特許に盛り込まれたことで、フォードがこうした機能を実験的なアイデアではなく、内装機能の現実的な拡張として捉えていることがうかがえる。

もっとも、特許文書が量産化を約束するものではない点はいつも通りだ。それでも、着脱式モジュール、給電、換気対応、メディア統合という組み合わせから、センターコンソールを柔軟でパーソナライズ可能な車内要素として再定義しようとするフォードの狙いは十分に伝わってくる。

Allen Garwin

2026, 1月 01 18:57