LS400、センチュリー、Q45、NSX、LFA——日本製プレミアムの価値は今どう動くのか

日本プレミアム名車の現在地:LS400・センチュリー・NSX・LFA・Q45再評価とオークション動向
Lexus LS400

1980~90年代以降の日本製プレミアムを徹底検証。レクサスLS400、トヨタ・センチュリー、インフィニティQ45、アキュラNSX、レクサスLFAの最新購入ガイドと2025年オークション動向、再評価の理由を解説。技術的背景や1GZ-FE、メーカー支援のレストア情報も網羅。コレクター目線の価値基準と実例も紹介。

長らく、日本車といえば信頼性と合理的な設計が代名詞だった。だが1980年代末から90年代にかけて、日本はプレミアムの最前線でも勝負できることを、いくつものモデルで示している。あれから数十年、当時の名車は忘れ去られるどころか、むしろ存在感を保ち続けている。その証左として、最新の購入ガイドやコレクターの関心、実際の取引事例が並ぶ。

レクサスLS400の評価は、その最良の例だ。英語圏の最新バイヤーズガイドでは、同車はモダン・クラシックとして位置づけられている。レクサスをプレミアムブランドとして船出させた功労車であり、いまや単なる古い高級セダンではなく、日本のラグジュアリー工学の基準点として語られている。電子系から空調まで経年の注意点は丁寧に指摘されるものの、結論はぶれない—LS400は今なお理にかなった、敬意を集める選択肢だ。そうした空気感は市場にも表れ、状態の良い個体は2025年のオークションでも落ち着いた熱量ながら着実に取引が成立している。

トヨタ センチュリー
Toyota Century / Matthias v.d. Elbe, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

一方で、V12を積むトヨタ・センチュリーの物語は趣が異なる。そもそも量販を目的としないため、日本の外では長らく「知る人ぞ知る存在」だった。ところが近年、その魅力はより具体的に伝わるようになった。最新のオークション結果を見ると、評価の軸は数字の速さではない。後席の居住性や充実した装備、そしてトヨタ唯一の量産V12「1GZ-FE」という思想そのものだ。英語圏の記事は希少性と象徴的な立ち位置を一貫して強調し、エンジンの技術解説は、なぜ今もセンチュリーが唯一無二であり続けるのかを補っている。

インフィニティ Q45
Infiniti Q45 / Ethan Llamas, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

インフィニティQ45は、かつて競合の陰に隠れたフラッグシップだが、いま再評価が進む一台だ。インフィニティの公式アーカイブは、1990年代初頭にQ45がブランドの調子を決定づけたと繰り返し述べている。ミニマルな室内、テクノロジー志向、自然吸気V8という組み合わせは、ラグジュアリーの解釈を別の角度から提示した。ドイツ語圏では主に市場や資料的文脈で語られる傾向にあるものの、近年のオークション結果からは関心が確かに続いていることがうかがえる。成約価格に幅があるのも興味深いところで、無名に近い領域からニッチなクラシックへと歩を進めつつある印象だ。

アキュラ NSX
Acura NSX / OWS Photography, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

妥協のない日本製プレミアムを語るなら、初代アキュラNSXは外せない。最新の購入ガイドやメーカー支援のサポートプログラムに関する報道は、NSXが「カルト的名車」であるだけでなく、いまもメーカーから具体的な手当てを受け続けるモデルだと伝えている。ホンダがレストアサービスを拡充し、適合する純正部品の供給を進めた判断は、オーナーと市場に強いメッセージとなった。2025年のオークション結果も需要の底堅さを裏づけ、NSXの評価は来歴のみならず継続的なサポートによってさらに確かなものになっている。

レクサス LFA
Lexus LFA / MrWalkr, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

この系譜の頂点にはレクサス LFAがいる。生産終了から年を重ねたいまも、日本のエンジニアリングの野心を体現する存在だ。直近のオークションデータは、LFAが世界水準のコレクターズカーとして見なされていることをはっきり示す。ここ数カ月はドイツの媒体が新たなLFAコンセプトに注目しており、その名称が見出しに戻ったことで、V10を積むオリジナルにも自然と視線が集まった。元祖LFAについての新しい独語圏の分析が多くなくとも、市場は雄弁で、重みのある取引額が敬意の度合いを物語っている。

共通しているのは、これらの名車が記憶の中だけでなく、今この時代にしっかり生きていることだ。LS400、センチュリー、Q45、NSX、そしてLFAは、レビューやオークション、愛好家の語らいの場に現在形で現れる。敬意の表れ方はさまざま—練り上げられた技術への静かな賛同から、れっきとしたコレクターズアイテムとしての扱いまで—だが、その敬意が今日も確かに続いていることは、もはや疑いようがない。

Allen Garwin

2026, 1月 03 07:10