ノルウェー新車市場2025:EV比率95.9%、販売40%増と税制改正の影響

ノルウェー新車の95.9%がEV化—2025年市場の急転と税制、テスラ首位・中国勢台頭、販売40%増と購入前倒し
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ノルウェーの2025年新車登録は179,549台でEV比率95.9%。税制改正前の前倒しで販売は前年比40%増。テスラ首位、VWとボルボ続く。中国勢も拡大。月によってはZEVが97~98%、4月は上位30が全てBEV。高い登録税・燃料税がEV転換を後押し。政策設計と価格シグナルが消費者行動を変えた実証的ケース。

ノルウェーは2025年、新車市場から内燃機関車がほぼ姿を消す寸前まできた。新規登録のうち完全な電気自動車が95.9%を占め、数年前なら先進市場でも手が届かないと思われた水準に達している。

10年前、電気自動車の比率は新車の3割に満たなかった。それがいまや、ガソリン車やディーゼル車はノルウェーのショールームで見かけること自体が稀になり、適切な電動の代替がないニッチ用途に限って選ばれている。

2025年の新車登録台数は179,549台。前年から40%という大幅増だ。この跳ね上がりにはタイミング要因も大きい。2026年1月1日に予定される税制改正を前に、購入を前倒しする動きが広がったためだ。改正後は電気自動車に適用される付加価値税の免除が車両価格の最初のNOK 300,000分に限られ、従来のNOK 500,000から縮小される。

優遇策が段階的に縮小されつつも、EVへの需要は年間を通じて驚くほど強かった。月によってはゼロエミッション車が登録の97~98%を上回り、4月には売れ筋トップ30のモデルがすべて完全電動だった。

メーカー別ではテスラが5年連続で首位を堅持し、シェアは19.1%。続いたのはフォルクスワーゲンとボルボだ。一方で中国勢の存在感も着実に拡大し、合計シェアは2024年の10.4%から13.7%へと伸びた。月間ランキングで初めてトップ10入りを果たした中国ブランドのモデルも複数あった。選択肢が広がることで、競争の質も変わりつつある。

ノルウェーの急速な転換は、EV優遇だけに頼ったものではない。登録税や燃料税の高さが内燃車の購入・維持コストを押し上げ、経済合理性の天秤を決定的に電動側へ傾けた。政策設計と価格シグナルが噛み合うと、消費者の行動はここまで明確に変わる――そんな現実を示すケースといえる。

Allen Garwin

2026, 1月 04 03:08