アメリカン・ホンダの2025年総括:ライトトラック主導と実用電動化で堅調成長

アメリカン・ホンダ2025年、ライトトラックと実用電動化で販売記録更新、堅実戦略で市場の乱高下を克服
hondanews.com

アメリカン・ホンダの2025年は90万台超を達成。ライトトラックが牽引し、CR‑VハイブリッドとEV「プロローグ」が存在感。パスポートやオデッセイ、アキュラ勢も好調で、乱高下の市場を堅実に突破。ADXとインテグラで新規層を獲得。供給改善でMDX/RDXも回復。プレリュードは2026北米COTY候補、アコードも評価上昇。

2025年のアメリカン・ホンダは派手さを追わず、長期戦に徹した。需要のムラや供給の混乱に市場が手を焼くなか、同社が力を注いだのは、米国で実際に売れるもの――存在感あるライトトラックと、“実験”ではなく日常で使える電動化だ。その成果は、2021年以来で最も力強い一年という形で表れた。堅実さが成果に直結した、そんな一年だ。

ライトトラックが主役に

ホンダの販売は初めて90万台の大台を突破。クロスオーバーやSUVが事業の中心に据わったことを、数字が裏づけた。乗用車の勢いが落ちる一方で、トラック系がブランドを前へと押し出した。

電動化でも割り切った方針は一貫している。シビック、アコード、CR‑Vのハイブリッドが着実に伸び、とくにCR‑Vはいまや販売の主力がハイブリッドだ。そこに純電動のプロローグが切れ味を加え、初の通年で販売台数は4万台に迫る勢い。米国で最も認知の高いホンダのEVとなった。

意外性もあった。パスポートはTrailSport系の需要に牽引され自己最高を更新。オデッセイも“ミニバン不振”の常識をさらりと無視し、ここ数年で最良の結果を残した。

アキュラは静かな自信をのぞかせた。ADXとインテグラが新規ユーザーを呼び込み、年末に供給が改善すると、MDXとRDXは長く続いた制約を抜けて勢いを取り戻した。

年末は順風とはいかなかった。半導体不足と在庫の逼迫が第4四半期の数字を押し下げたが、全体像は後退ではなく粘り強さを物語る。

ハイブリッドのプレリュードが2026年北米カー・オブ・ザ・イヤーの最終候補に名を連ね、改良型アコードは大衆的な魅力をいっそう強めた。電動化もいよいよ規模を伴ってきたことを踏まえると、2025年はピークというより、アメリカン・ホンダの次の一手に向けた発射台に見えてくる。

Allen Garwin

2026, 1月 07 15:19