ボルボEX60、航続810kmと10分で340km追加の急速充電を搭載

ボルボEX60発表目前:航続810kmと400kW急速充電の新EV、800Vアーキテクチャ採用、セル・トゥ・ボディ搭載
volvocars.com

ボルボEX60は航続810kmと400kW急速充電で10分340kmを実現。800VのSPA3、セル・トゥ・ボディやメガキャスティング、賢い充電制御を採用。10年バッテリー保証と低メンテを用意。ヨーテボリで2026年前半に生産予定。Breatheの充電アルゴリズム搭載。

ボルボは、まもなく登場するEX60で電動化戦略を大きく前進させる。ブランドにとって技術的な節目となる完全電動SUVだ。このモデルは、EVをめぐる根強い不安、すなわち航続距離と充電時間に正面から取り組む設計となっている。

発表のハイライトは、WLTPで最大810キロメートルという航続距離。ボルボの純電気自動車として過去最長で、中型電動SUVの中でも野心的な一台に位置づけられる。メーカーは、この数値が机上の空論ではなく、実走行を想定した最適化の成果だと説明する。

とはいえ、航続だけが語るべき点ではない。充電性能にも同じ比重が置かれている。400kWの急速充電器に接続すれば、10分で最大340キロメートル分を追加できるという。狙いは明快——給電の立ち寄り時間を、給油とコーヒー休憩に近づけることだ。

こうした数値を支えるのが、新しいSPA3電動車アーキテクチャ。次世代EVのために開発されたこの基盤は、超高速充電に対応する800ボルトの電気システムを備える。さらに、セル・トゥ・ボディ技術でバッテリーを車体構造に直接組み込むことで、効率と剛性の両面を高めている。

効率化は製造面にも及ぶ。多数の部品を大きな一体鋳造に置き換えるメガキャスティングの採用により、重量と複雑さを削減。安全性や走行性能を損なわずに、航続の伸長を狙う。

ソフトウェアも要だ。EX60には、Breathe Battery Technologiesと共同開発したインテリジェントな充電アルゴリズムを組み込み、バッテリーへのエネルギー投入を常時調整。温度や走行条件が変わっても、最適な作動領域に保つよう制御する。

使い手の視点では、可動部品が少ない電動パワートレインゆえにメンテナンスの手間が減る点をボルボは強調する。さらにバッテリーには10年保証を設定し、長期の耐久性への安心感を後押しする。

EX60の正式発表は2026年1月21日。そこで完全な仕様と市場の詳細が明らかになる見通しだ。生産は2026年前半にヨーテボリ工場で開始予定。これまでに示された内容からすると、ボルボが完全電動化へ舵を切るうえでの中核を担う存在になりそうだ。

Mark Havelin

2026, 1月 08 22:30