メルセデス・ベンツの2025年総販売216万台、EVシフトと上位セグメントが牽引

メルセデス・ベンツが2025年販売216万台、EVと高付加価値で加速、第4四半期好調、地域動向と新型EV戦略も
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メルセデス・ベンツが2025年、乗用車とバン計216万台を販売。EV比率が欧州で40%に達し、AMGやGクラスが好調。中国は減速も、第4四半期は持ち直し。2026年の大型商品・技術投入や新型電動モデルの計画まで詳報。電動CLA・GLCの需要が想定超、受注残は26年後半まで。電動バンも拡大し、プレミアム戦略で質向上進む。

メルセデス・ベンツ・グループは2025年を約216万台の乗用車とバンの総販売で締めくくり、難しい市場環境のなかでも粘り強さを示した。高利益モデルと電動車への明確なシフトが進むなか、第4四半期は年間で最も好調となり、関税の圧力や激しい競争に直面しながらも後半にかけて勢いを取り戻した格好だ。

プレミアムおよびパフォーマンス領域が牽引役となったのも見逃せない。メルセデスAMGの納車は7%増、Gクラスは4万9000台超で過去最高を更新。トップエンド(最上位)セグメントは総販売の15%を占め、より高付加価値な車種や限定派生モデルに軸足を置く戦略が現場で確実に効いていることを物語る。

電動化でも進展が鮮明だ。欧州では電動化車の構成比が40%に達し、年末にかけて完全電動車の販売が加速。新型の電動CLAとGLCは需要が想定を上回り、電動GLCの受注残は2026年後半の深い時期まですでに埋まっているという。保守的なカテゴリーでも電動パワートレインへの信頼が根付き始めた印象だ。

地域別の状況はまちまちで、南米、湾岸諸国、欧州の一部では力強い伸びが見られた一方、中国は前年割れ。需要の弱含みと現地競争の激化が要因とされるが、同社は最上位価格帯でのプレゼンスと長期的なポジショニングに注力する構えを崩していない。最大市場の逆風を正面から受け止めつつ、上位セグメントで磨きをかける姿勢がうかがえる。

メルセデス・ベンツ・バンズも底堅さを示した。第4四半期は前四半期比で販売が増加し、通年では電動バンの納車が大きく伸長。商用・個人の双方で電動ソリューションの受容が広がっていることの裏付けとなった。2026年には個人向けに位置付けられたバンの概念を刷新することを狙う新型電動VLEの投入で、さらなるモメンタムが見込まれる。

今後に目を向けると、同社は2026年を通じて過去最大規模の商品・技術投入プログラムを継続する計画だ。Sクラス、GLE、GLSの大規模アップデートに加え、GLCやCクラスを含む新たな電動モデルの市場導入、さらに専用電動アーキテクチャを用いた初の量産AMGも控える。現時点の受注水準と需要のトレンドを踏まえると、プレミアム志向と電動化の掛け合わせは今後も戦略の要であり続け、販売の質を押し上げるだろう。

Mark Havelin

2026, 1月 13 06:39