ジープ85周年記念の特別仕様車と電動SUVリコン

ジープ85周年記念:特別仕様車と電動SUVリコンで未来へ
stellantis.com

ジープ創立85周年を記念し、Twelve 4 Twelveプログラムや85周年記念エディションを展開。歴史を振り返りつつ、電動SUVリコンで未来への進化をアピール。

ジープは今年、創立85周年を迎える。そのルーツは1941年のウィリス軍用車両にまで遡る。この節目を記念し、同社は特別仕様車のシリーズやプロダクトイニシアチブを展開し、オフロード車の進化に与えてきた長年の影響力を強調している。

記念企画の中心となるのは「Twelve 4 Twelve」プログラムだ。この取り組みでは、ジープは1年を通じて毎月新しい特別仕様のラングラーを発表する計画だ。キャンペーンは6.4リッターHEMI V8エンジンを搭載し、470馬力を発生する「ジープ・ラングラー・モアブ392」で幕を開けた。このV8搭載モデルの復活は、高性能仕様の継続を望む愛好家からの強い要望を反映している。

同じシリーズの一環として、ラングラー・ホワイトキャップやラングラー・ウィリス392など、追加モデルも発表されている。各モデルは、周年記念年にラングラーのラインナップへの関心を維持することを目的とした限定仕様版の連続を構成する。

毎月の発表に加えて、ジープはより広範な車種に85周年記念エディションを設定した。記念モデルはラングラー、グラディエーター、チェロキー、グランドチェロキー、グランドワゴニア、コンパスで展開される。これらのモデルは、スチールオキサイドホイールやアガベブルーのバッジ、マヤンゴールドのステッチが施された内装アクセントなど、デザイン要素で区別されている。

車内では、格子柄のシートインサートが目を引く。これはジープの歴史とアウトドア文化との結びつきをスタイリッシュに表現したものだ。ラングラーとグラディエーターでは、ブロンズ色の牽引フックと専用の記念エンブレムも周年記念仕様に含まれる。

周年記念では、ジープの歴史における重要なマイルストーンも振り返られる。同社は、1949年のウィリスワゴンを、四輪駆動と全鋼製ボディを組み合わせた初期のユーティリティビークルの一つとして取り上げる。1963年には、オフロード性能と乗用車の快適性を融合させたジープワゴニアが登場した。この組み合わせは、現代のSUVの原型を確立したと同社は説明する。

もう一つの大きな節目は、1984年のジープチェロキーだ。これはSUVセグメントにユニボディ構造を導入したことで広く知られている。それから10年も経たないうちに、1993年にグランドチェロキーがデビュー。カテゴリーをよりプレミアムな方向へと押し進めるとともに、ジープの世界市場における存在感を強める一助となった。

周年記念年は未来にも目を向ける。2026年の後半には、全電動ジープ・リコンの発売が計画されている。これは同ブランド初の「トレイルレーテッド」認定を受ける電気SUVとして位置づけられる。公式情報によれば、この車両は取り外し可能なドアや窓、スカイワンタッチパワートップなど、ジープらしい特徴を保持するという。

この意味で、ジープの85周年は単なる過去の祝賀にとどまらず、未来への意思表明でもある。限定モデルは、オフロード車における同ブランドの長い伝統に注目を集め、一方で今後登場する電動リコンは、その遺産を次の技術の時代へとどのように引き継ごうとしているのかを示唆している。

Mark Havelin

2026, 3月 07 14:47